みずいろランド

埼玉県在住、映画好き母+コーヒー好き父+電車好き小3男子の3人家族。試行錯誤の子育て記録&情報を中心に。

【おすすめ映画】「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」の感想

こんにちは、みずいろ母のエリです。

実は先週、夫がインフルに(>_<)木曜までお休みしていたので、金曜日は快気祝いに私が映画へ^^…と、理由は後付けですが、公開日にちゃっかり観に行ってまいりました!

 

映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」についての基本情報

 

原作は?

 

この映画の原作は宮川サトシさんが描いた同名のエッセイ漫画。2013年にWEBサイト「くらげバンチ」にて連載がスタートしたらしいのだけど、その前に一体「くらげバンチ」ってなんなん?と思ったので調べてみたら、完全無料で毎週金曜日に公開される新潮社のWEB漫画サイトらしい。私は全く知らなかったけれど、「SEKAI NO OWARI」のFukase氏がこの原作を絶賛ツイートをしたり、SNSで結構話題になったそう。

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(新装版)

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(新装版)

 

 

あらすじは?

 

泣き虫でお調子者のサトシ(安田顕)は、子どもの頃から明るくて愛情深い母(賠償美津子)に救われてきた。ある日、母が胃がんに侵されていることが分かり、闘病生活が始まる。母が“死んでしまう”かもしれない…という事実を受け入れられず、お百度参りや健康に良いとされて野菜ジュースなどを作って、回復を期待するサトシ。片や、死を“避けられないもの”と受け止めていく母。結局、闘病の末に亡くなるのだけど、それから1年後、母からのプレゼントが届き、サトシはさらに母の深い愛情を知ることとなる。

 

いろんな立場で湧き出る涙

 

息子の想い。人はいずれ死ぬ。分かっちゃいるけど…分かりたくない!に共感の涙

 

人は永遠には生きられない。いずれ死が訪れる。そりゃ、そうだ。そんなことは分かっている。けれど、サトシがそうだったように、私は両親が70歳を超えてもなお、“親の死”を想像できないし、考えたくない。私の母は2年前に脳梗塞を経験し、右手が不自由になったりしているけれど、それでも少し身近になった“親の死”を私は意識的に遠ざけている自覚がある。だから、サトシが母の死を、なんとしても近づけたくない一心で、願をかけたり、お百度参りをしたり、輸入物ではない国産のレモンを買ってしまったりする気持ちが分かる。ただただ、絶対的な愛を注いでくれる“母”のいない世界が不安で怖くて仕方ない、いつまでも覚悟の出来ない“情けない子ども”なのだと思う。でも、映画を観たら、そういう親子関係はとても貴重で素敵だと改めて気づかされて、自分の両親に感謝の気持ち。

 

母の想い。期待に応えられないもどかしさと病気の辛さ。やりきれない思いに涙

 

母のいない世界を恐れ、そんな日が来ないと信じる息子を尻目に、頑張ってもどうにもならないことを身を以って感じている母。息子の想いに結果で応えられないことが分かっている母の気持ちはどんなだろう。もどかしいだろうな。ツラいだろうな。

私の母も右手が不自由になってしまって、思ったよりも回復していない。それなのに、いつも明るくいてくれる。わが母ながらすごい!一番キツイのは本人で、気持ちのアップダウンも多かれ少なかれあるだろうけれど、母のこれからの人生に“楽しい”“嬉しい”“幸せだ”と思う瞬間が少しでも多くなるように私ができることはしてあげたい。素直にそう思った。(…けど、してあげられるかどうかは別の話^^;)

 

サトシの彼女・真里の想い。冷静に状況を見られるからこその孤独な立場に涙

 

母の闘病を側で見守るサトシの彼女・真里は、サトシの気持ちも分かるけれど、母のもどかしい気持ちにも気づいている。この立場はどうしたって、当事者である子どもよりも冷静だ。実は、私は今、この立場でもある。夫の母は認知症と診断されている。夫は進行を押さえたくて、でも、遠く離れているのでできることが少なくて、もどかしくてたまらない気持ちを抱えている。2人の気持ちを受け止めながら、支えている真里さんをただただ尊敬。そして、やっぱりどんなに2人のことを思っていても、やっぱりそこは第三者。理屈でモノを考えてしまう罪悪感とかもあるだろうな…とか、自然と同志みたいな気持ちになって感情移入してしまった。

 

兄の想い。サトシに対する感謝と罪悪感の気持ちが分かって涙

 

サトシの家庭はとてもいい家族。父も兄も、母への愛情はたっぷりある。けれど、闘病生活を主に支えていたのはサトシ。兄の、サトシに対しての感謝と、何もできなかった罪悪感と後悔が分かるシーンがあるのだけど、そこもとってもいいシーン。感謝や愛情を示したいけれど、様々な状況やそれぞれの性格によって、それがうまくできる人ばかりではない。でも、感謝や愛情の気持ちがあることが大事で、それがあると分かったのが嬉しくて、さらにこの家族が大好きになった。

 

母へのプレゼント。そして、母からのプレゼント。

 

私は息子の母で夫の妻。理想的な最後を迎えるためにできることとは?

 

「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」そんな風に、息子に言ってもらえる母親はこの世に何人いるだろう?そう思うと、私はこのお母さんが羨ましくて仕方ない。このエッセイは、お母さんへの最高のプレゼントだと思いました。

母の死後、悲しみに襲われる父の姿も、可哀想ではあるけれど、やっぱり羨ましくて、私にはこのお母さんみたいな最後が理想になった。(闘病は、できればしたくないけれど^^;)サトシの母は、明るくてエネルギッシュでかわいかった。私もそんな母&妻でいれば、あんな風に見送ってもらえるんじゃないかと思うので、これから頑張るぞ!

 

母の死後に届く、母からのプレゼントに感涙

 

この映画は母が亡くなって、終わりではない。死後1年ほど経って、母から届くプレゼントは、いったん収まった私の涙腺を崩壊させた。これが実話だというからすごい!母は偉大だ。さて、どんなプレゼントだったのでしょう?気になった方は、是非映画館で確認してみてくださいね^^

 

この映画は「死」と向き合いながらも、明るくて幸せな気分にもなれる稀有な映画でした。ホッコリして胸が温かくなって、いっぱい泣いてスッキリして、かなりデトックス。やっぱり映画って素晴らしい!ということで、久々に語ってしまいました。最後までお付き合いしてくださった方、ありがとうございます!以上、みずいろ母のエリでした。