みずいろランド

埼玉県在住、映画好き母+コーヒー好き父+電車好き小2男子の3人家族。試行錯誤の子育て記録&情報を中心に趣味やお出かけなどについても書いていきます。

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を鑑賞。観るのがツラかった!

こんにちは、みずいろ母のエリです。

体調が戻ってきたので、初日に行きたかったけれど先延ばしになっていた映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を観てきました。そして…せっかく体調が回復したのに、また具合が悪くなりそう…^^;と、いうことで、心にずっしりくる映画体験をおすそ分けします。

 

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」はどんな映画?

 

この映画は、小説家であり漫画家でもある歌川たいじさんのコミックエッセイが原作。

 

新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも

新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも

 

 すべて歌川さんが経験してきた実話らしい。「母さんがどんなに僕を嫌いでも」というタイトルからも分かるように、母親の愛情を受けられなかった原作者の壮絶な過去と、それでも母の愛を諦めずに向き合った日々が描かれている。

主人公・タイジを演じるのは太賀。そして、母親役は吉田羊。タイトルを目にしただけで、心が苦しくなって、絶対に楽しくないヤツだ…と分かったけれど、フライヤーのなんとも形容しがたい複雑な太賀の表情とそれを拒むような吉田羊のキリっとした冷たい表情の対比が脳裏から離れず、スルーできませんでした。2人とも大好きな俳優さん♡だけど、しばらく吉田羊は嫌いです^^;もう、これは理屈でなく。それくらい、素晴らしかったということなのですが。

 

あらすじは?

 

子どもの頃から、大好きな母・光子に殴られたり、言葉の暴力を受けたりして育ったタイジは、17歳のある日の出来事をきっかけに家を飛び出し、一人で生きていくことを選ぶ。

仕事でも結果を残し、心を許せる友人にも巡り合えたタイジだが、母との壮絶な過去は心にも身体にも刻まれていた。それでも心の奥底では母の愛を求め続けているタイジ。その気持ちに気づき背中を押す友人たち。やがて奇跡が起きる…というお話。

 

どうして?子どもを愛せない母って、どんな気持ちなんだろう?

 

私は自他ともに認める親バカで、息子がかわいくてかわいくて仕方なくて、子どもが愛せない母親の気持ちが分からない。分からないけれど、それなりに思える理由や状況を提示してくれたら、分からないなりに全力で子どもを愛せない母親の気持ちを想像してみようと思っていたけれど…、やっぱり分からない。

お金の苦労があったとしても、夫婦関係がうまく行っていなかったとしても、人間関係のストレスがあったとしても、自分が小さい頃に虐待を受けていたとしても、子供を傷けることを正当化してはいけないと思うのだけど、世の中には自分の気持ちをコントロールできず子どもにぶつける親がいる。事実として、頭では分かっているのだけど、いつもどうしても理解できなくて、映画の中で映像として見せつけられた偽物の現実に怒りと悲しみと悔しさで震えて涙が止まらなかった。

 

それでも母を求める子どもの姿が切ない

 

誰がどう見たって、いい母親じゃないタイジの母・光子。でも、タイジは母を好きで、求めているのが分かるのが切なくて胸が苦しい。“関わらなければいいのに…”と思ってしまうけれど、自分が受け入れられるかもしれない0.1%ほどの可能性に賭けてしまうその健気さは紛れもなく愛。それだけに、母の罪は大きいのに、それに全く気付かないってところが毒親の所以なんだろうけど。「母さんがどんなに僕を嫌いでも」なんて、絶対に子どもに言わせちゃダメだ、ダメだ、ダメだー!!はぁ…終始ツラかったなぁ。

 

この実話は奇跡。歌川さんがすごい!

 

これが実話だなんて、本当に辛すぎて信じたくない。けれど、似たようなことがきっと今日もどこかで起こっているのが現実なんだろうと思う。歌川さんは、心から信じられる友人と出会うことで、母を許し向き合うことを選ぶことができた。素晴らしい!けれど、これは誰もが真似できることではないし、真似しなくていいと思うし、虐待した親がこれを観て赦されることを望むようなことがあったら嫌だな…というのが私の率直な感想。

“母は大変な思いをして子どもを産む。お母さんってすごい”というような映画の中のセリフがあったのだけど、そんなの普通のこと。必要以上に母を偉大な存在にしなくてもいいのに…と思ったけれど、そういう小さいことを無理矢理いくつも見つけ出して積み重ねることで、歌川さんは母親を許せたのかもしれない。 歌川さんの優しさと強さには尊敬しかなくて、近いうちに原作も読んでみたくなりました。

 

この映画は誰におすすめ?

 

思い出しながら書いていたら、やっぱりブルーな気持ちになりました。書きながら、何度ため息をついたことか(笑)この映画、虐待に縁のない人が観たら、信じられなくて目を背けたくなるだろうし、虐待中の人もあえて観たくはないだろうし、虐待された経験がある人はツラい経験がフラッシュバックするだろうし、誰におすすめしたらいいのだろう?

ま、太賀と吉田羊の演技が凄まじいことは確かなので、2人が好きな人にはおすすめです。あ、でも、吉田羊が好きな人はこの作品で嫌いになるかも(笑)

 

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」は、刺激が強すぎて、どう考えても万人にはおすすめできません。でも、こういう親子関係があるということを知っておくことも勉強かもしれません。ずっしり重かったけれど、見応えのある映画でした。ということで、興味が湧いた方はぜひ劇場へ!以上、みずいろ母のエリでした。