みずいろランド

埼玉県在住、映画好き母+コーヒー好き父+電車好き小2男子の3人家族。試行錯誤の子育て記録と趣味や旅行や日常の雑記ブログです。

【おすすめ映画】「日日是好日」の良さを共有したい!

こんにちは、みずいろ母のエリです。

先週金曜日に公開された映画「日日是好日」を観ました。先日お亡くなりになった樹木希林さんが出演していることでも話題ですが、たくさんの気づきがある素晴らしい映画だったのでご紹介します。

 

映画「日日是好日」について

 

この映画は、エッセイスト・森下典子さんの『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を原作とした作品。黒木華×樹木希林×田部未華子という魅力的な女優さんたちの共演ということもあり、映画ファンの私はかなり前から楽しみにしていました。

 

あらすじ

 

たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。

 

おすすめポイント

 

茶道経験者も未経験者も思わず笑ってしまう!?茶道の疑似体験

 

この映画は典子と美智子が武田のおばさんの元で、お茶のお稽古を始めるところから始まります。もし自分がお茶を習い始めたら、同じことを疑問に思うだろうなぁ…、こういう失敗してしまいそうだよなぁ…、この動きはぎこちなくなってしまうだろうな…という“茶道初心者あるある”が可笑しくて、それに対する武田のおばさん=樹木希林の反応もさらに輪をかけて可笑しくて、何度も笑いが起きました。

茶道未経験者は未来の自分と重ねて、茶道経験者は始めたばかりだった過去の自分と重ねて楽しめると思います。

 

茶道、ひいては日本文化の奥深さに触れることができる

 

茶道は初めに形を作って、後から心を入れるそう。中には“何で?”“そこまで徹底しなくちゃダメ?”と思わず尋ねたくなるような細かい形式も多いのだけど、実はその理由は先生にも分からない。“そういうもの”として受け入れ、形式を覚えることで、形が整って自然と体が動くようになっていく。そして、それができるとやっぱりとても美しいのだそう。

理由が分からなくてもそれを受け入れ、楽しむ人がたくさんいて、何百年と受け継がれているって、とても日本的な気がします。長い歴史の途中で、もっともらしい理由を作ることもできたと思いますが、きっとそれは邪道なんだろうな。

最近は“分かりやすくシンプルに”という考えが主流で、何にでもすぐに答えを求めがちだけど、“世の中には、『すぐわかるもの』と、『すぐわからないもの』の二種類がある。すぐにわからないものは、時間をかけて少しずつ分かってくる”という考え方、好きだなぁ。よく分からないものをまず受け入れる。そして続けるって、実はとても難しくて心に余裕がないと難しいこと。ルールがたくさんあって窮屈なはずの茶道が、とても優雅に見えるのは、そういう心の状態が表れるからなのかもしれません。

また“頭で考えればすべての答えが分かる”というのとは違って、それぞれの人が“感じる”ことには「正解」も「不正解」もないと思うのです。すべての人を肯定できる日本文化ってやっぱり懐が大きくて奥が深い!(←私の感想は浅い^^;)と、今さらながら感動^^日本人で良かったし、私はやっぱりこういう曖昧さがある日本文化が大好きです。

 

「日日是好日」の意味を感じ取ることができた

 

「日日是好日」という言葉をいつ覚えたのかは記憶になく、深く考えたこともなかったけれど、言葉の響きや雰囲気が以前からとても好きでした。なので、実は出演者や内容を確認するまでもなく、タイトルを観た瞬間に“この映画は観なきゃ!”と思いました。

映画の中の主人公・典子は20歳から44歳まで日々を重ねていきます。就職に悩んだり、いくつかの別れを経験したり、思い通りに行かない日ももちろんあるのですが、茶道教室に常に掲げられているのは「日日是好日」という文字。映画を観て客観的にこの言葉を噛みしめると、本当にそう。誰かが亡くなった悲しい日も、恋人と別れたボロボロの日も、振り返ると決して“悪い日”ではなかったと思えるのだけど、その時には分からなかった。この映画を観て、私の過去に“悪い日”はなかったと思えてとても嬉しかった!

 

やっぱりすごい!何といっても、樹木希林さん!

 

この映画で樹木希林さんが演じているのは、タダ者ではないと近所で噂の茶道の先生。もう、そのまんま樹木希林さん(笑)セリフとはいえ、希林さんの発する言葉はスッと心の中に入ってきて、ものすごい説得力を発揮する。途中から絶対に武田先生=希林さんの言葉を聞き逃すまいと思っていたのだけど、優しく包まれ、ハッとさせられ、慰められ、癒されたような気持ちになりました。

いつでも、どんな役をしていても、どういうわけか樹木希林さんの言葉は信じられる。それは理屈ではなく感じることで、きっと私だけが感じていることではないでしょう。そんな、唯一無二の偉大な女優さん。何度も繰り返し観たい過去の作品があるので、私はまた定期的に希林さんに会いに行こうと思います。

 

人生のヒントが詰まった作品

 

先にも述べましたが、この作品の原作は『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』で、映画にも“しあわせのヒント”が散りばめられていました。

私が特に印象的だったのは“何でも頭で考えてはいけない”ということ。考えるのではなく五感をフルに使うことを意識して過ごせば、ありきたりの毎日ももっともっと豊かになる。そんな気づきを与えてもらったような気がします。そして、私のこれからの毎日は「日日是好日」。これを決定事項=形式として過ごしていけば、人生が終わる時には、心の底から「日日是好日だった」と思える予感♡そんな人生がいい!

 

この映画は五感をフル稼働させれば、たくさんの気づきが得られる上質な作品。分かりやすくおもしろい娯楽映画ではありませんが、私にはとてもおもしろかったです。もしこのブログを読んで、興味を持っていただける方がいたら嬉しいです。

 

以上、みずいろ母のえりでした。

 

原作はコチラ ↓

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

 予告はコチラ ↓


『日日是好日』予告 2018 年10 月13 日(土)公開